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さいたま美術展<創発>プロジェクト/Saitama Resonant Exhibitioins Project
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埼玉における美術活動の有機的な連携を目指して、松永康が、随時その状況について思うことを書き連ねてゆきます。
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 いよいよ「創発2009」の開催が間近に迫った。「創発2009」とは9月に埼玉県内で行われる展覧会をホームページ配信やマップ配布によって紹介していくもので、NPO法人コンテンポラリーアートジャパンが主催する「さいたま美術展<創発>プロジェクト」の本年度事業である。詳しくはリンク先にある同ホームページを参照いただきたい。
 今年は総勢27件の展覧会がエントリーされた。開催に先立ち、それぞれの催しの責任者とお会いして、会場のことや現在の進捗状況、今後の展望等について話を聞いた。このブログでは、これから順を追ってそのレポートを掲載していく。



第一回所沢ビエンナーレ美術展「引込線」西武鉄道旧所沢車両工場、8月28日(金)~9月23日(水)

 所沢ビエンナーレの第一回展となる今年の実施内容について、実行委員会代表の中山正樹さんに話を聞いた。
  昨年の所沢ビエンナーレ・プレ展では3,000人の入場者を目標としていた。ところが最終的に、17日間で全国から4,761名の来場者を得ることができた。それぞれのアンケート用紙に書かれた感想を見ると大方、好評であったが、中には「作品が空間に負けている」という手厳しいものもあった。一方で木村幸恵、戸谷成夫、中山正樹などの立体作品と布を使った手塚愛子の作品などが比較的評判よかったそうだ。こうした特殊な空間の中では、制作にかけられた行為の密度が訴える力となるのかもしれない。
 絵画作品については「展示が見にくい」「カタログがモノクロで残念」という意見が多かった。それを教訓に、今回は会場内に100メートルの壁面を作り、またカタログにはカラー・ページを加えることとした。こうした配慮により展覧会にかかる費用は一段と増したが、文化庁や花王、朝日新聞社、武蔵野美術大学などからの助成金が得られたため、結果として出品者と執筆者の負担金をそれぞれ昨年の半額に減らすことができた。
 この催しは7人の実行委員によって運営されている。実行委員は基本的に地元在住の美術家であるが、その他の出品者は全国さらに海外にも及んでいる。まず昨年の出品者から推薦を募り、そこから作品領域等のバランスを考えて新たな出品者を選んだ。また、文化庁の助成金が人材育成枠であるため、若手作家をできるだけ多く加える配慮もした。その結果、出品者36名、テキスト執筆者27名の顔ぶれとなった。
 昨年のプレ展の会期中、西武鉄道の社主が来場し社内ブログで紹介してくれたため、それ以降、同社の社員が頻繁に来場するようになった。西武鉄道としては、この場所が存続する限り会場を提供してくれそうな気配だ。一方で昨年は、所沢市から人的な協力を得ることができたが、今回それはほとんどなくなった。
 この展覧会では、物質と行為の交換から生まれる表現を大切にしてゆきたいと中山さんは言う。人間の精神は事物(事→物)と物事(物→事)の往復によって成り立っており、それこそが美術の最も重視するところだからだ。作者が物や事とリアルに出会うのは、言うまでもなくその基盤となる生活の場である。今、美術が真に求めているのは土地との関係、すなわち地縁の力を回復させることではないか。
 生活の場には、日常と非日常の世界がある。日常にはさまざまな規範が混在しているが、非日常はひとつの約束事によって成り立っている。この2つが両立することでコミュニティは完成する。ところが現在は批評のない時代だ。そのため、非日常であったはずの美術館さえ日常空間となってしまっている。たとえこの世から美術館がなくなっても、美術には非日常空間を創り出す力があることを示したいと、この催しに対する中山さんの意気込みは高まる。

(090717取材)

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