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さいたま美術展<創発>プロジェクト/Saitama Resonant Exhibitioins Project
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埼玉における美術活動の有機的な連携を目指して、松永康が、随時その状況について思うことを書き連ねてゆきます。
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 「創発2009」の一環として、私は住居に近い埼玉県栗橋町で「現代美術展<分岐点>」という展覧会を企画・構成した。そして展覧会終了後、その記録集に、事業の経緯を綴った文章を寄稿した。同実行委員会の事務局長である木村由美子さんの許可を得て、その全文をこのブログに転載させていただくことにした。


 分岐点から始まった分岐点

同じ言葉を適用しているからといって、それらに共通なものなど何一つなく、―これらの現象は互いに多くの異なったしかたで類似しているのだ(*)

 今日の社会では、大きな力のもとに人々を集結させることが難しくなっている。近代化が進み分業制が確立するにつれ、異なる職業や専門性を持った人々が同じ地域内で共住するようになってきた。そのため、不特定多数の人が話題を共有しにくくなったのだ。そこで今日、個々人の異なる関心事を連携させながら、緩やかな結びつきを持たせるネットワークづくりが注目されるようになっている。
 そう言えば、この展覧会に展示された作品にもそれぞれ異なる表現方法があり、全体をひと括りに語ることは難しかった。しかしそれにもかかわらず、会場には不思議な一体感があった。すべてに貫通する表現志向は見あたらないのだが、作品どうしが個々に引き合いや響き合いを見せ、全体として遊動感のあるまとまりを見せていたのだ。私は、この展示に見られたこうした特長が、今日における人々のつながりを考えるうえで何らかの示唆を与えているような気がした。(つづく)

*ウィトゲンシュタイン全集8「哲学探究」(藤本隆志訳)65節より 

現代美術展<分岐点>開催記録
編集:木村由美子
撮影:木村由美子(本展会場)
   翁譲(一週間シャッターをあける)
   小林晃一(ワークショップ)
発行:2009 年12 月26 日
   現代美術展<分岐点>実行委員会事務局
   〒349-1117 埼玉県北葛飾郡栗橋町南栗橋7-2-9
   電子メール:
bunki-ten@email.plala.or.jp

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