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さいたま美術展<創発>プロジェクト/Saitama Resonant Exhibitioins Project
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五十路のチビジ
埼玉における美術活動の有機的な連携を目指して、松永康が、随時その状況について思うことを書き連ねてゆきます。
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「現代美術展<分岐点>2011」を終えて(その2)
2012/06/26 (Tue)
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2011年9月17日、「現代美術展<分岐点>2011」が開幕した。今回は小高一民、小林晃一、杉﨑正則、タムラサトル、野原一郎、林恭子の6人が出品した。会場は昨年同様、いきいき活動センターしずか館の体育館と校舎内の会議室2室を使用して行われた。小高、タムラ、野原、林の4人が体育館を使い、小林と杉崎がそれぞれ101会議室、102会議室で展示した。
体育館に入るとまず手前中央に小高の立体作品が置かれている。FRPで作られたメタリックな外装だ。後ろに紐がついているのでパソコンのマウスのようにも見えるが、実はこれは人の精子の形態を巨大化させたものらしい。上部には小さな蓋が付いており、その中からたくさんの粒々が覗いている。われわれの文化情報もまた、遺伝子と同じように過去から未来へと伝えられていくのだろう。
小高の作品の背景の壁には、野原の絵画が3点立ち並んでいる。抽象的な形態は今までと変わらないが、中央を横切る線によってすべての画面が上下に分けられた。そのため、1点1点は異なる色合いで描かれているにもかかわらず、全体を貫く水平線によって統一感がもたらされた。また今回は、色調が全体に深みを帯びたため、壁から浮かして展示してあるにもかかわらず、茶色の背景にしっくりと納まって見えた。
体育館のステージとその手前の床には3本の釣竿が立ち並ぶ。タムラサトルの作品だ。それらには電動リールが付いていて、滑車のある鉄の構造物を目に見えないくらいの速さで引き上げている。構造物は斜面のレールを登ってゆき、あるところまで来るとリールが外れて転がり落ちる。そして会場内にガシャーンという音が鳴り響く。多くの人は、そこで初めてこの作品の働きに気づくのだ。
体育館の北側の壁には林恭子の平面作品が吊り下げられた。巨大な紙に淡い色調で日常的な情景が描かれている。体育館の扉から入ってきた風は、それらの表面を軽く揺らしながら通り過ぎる。風は外から来たのか、それとも作品の内にあるのか。画面の細部を見ているうち、それもわからなくなるほど意識は現実の世界から遠ざかってゆく。
体育館を出て校舎に移ると、102会議室に杉崎正則の写真作品が並ぶ。杉崎は蓮田出身だが、現在は宮城県角田市に住んでいる。福島第一原子力発電所から60キロ圏内に位置するため、今でも不安な毎日を余儀なくされている。ものごとには必ず良い面とそうでない面がある。今回の展示では、放射線の研究を進展させた6人の科学者の肖像を、近辺の風景の映像に重ね合わせて作品化した。
最後の101会議室には小林晃一の彫刻作品が置かれた。そこに登場するカバやペリカンやカタツムリはすべて何らかの関連の中で結ばれており、決して自立してはいない。さらにそれらは木と石と金属で作られているが、それらの素材もまた自然のサイクルの中で変質しながら形成されたものだ。こうした大きな流れの中で生きていることを、小林の作品は何気なく私たちに思い出させてくる。
作品を見終わったあとの混沌とした想いも、言葉にし互いに交換することでそれぞれの記憶の網の中に納まっていく。今年も最終日には、昨年同様に友山邦雄氏による利き茶のサービスが行われた。茶の種類や特徴から始まり、そこに居合わせた人の間で緩やかに作品のことへと話が進む。どんなに良いものに出会ったとしても、その良さが共有されなければ価値あるものとはならないのだ。(つづく)
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